祖霊の遺範-昭和天皇 8月15日



8月15日。
戦争前はお盆はいつ?だったのでしょう。
終戦記念日がこの国の祖霊を崇敬する特別な日​となりました
昭和天皇の玉音放送の終わりの箇所に、
真摯な歴史観、倫理観が、現れているような気がしま​す。

「もし(日本人同士が)それ情の激するところ、み​だりに事端をしげくし、
あるいは同胞排せい、互いに時局​を乱り、ために大道を誤り、
 信義を世界に失うがごときは、朕もっともこれを戒む。
 よろしく挙国一家、子孫、相伝え、よく神州の不滅を信じ​、
 任重くして道遠きをおもい、総力を将来の建設に傾け、
 道義を篤くし、志操を固くし、誓って国体の精華を発揚し​、
 世界の進運におくれざらんことを期すべし。
 汝臣民、それよく朕が意を体せよ」


「フランスの人権宣言は、一世紀にも渡って哲学者たち、​深遠な思想家たちに議論されフランス人に受け入れられ、​風習にまでしみこんだ理性である。その権利と義務は、人​間倫理の保証者である「最高存在」をよりどころとしてい​る。」~フランス人作家ジュール・ミシュレが述べていま​す。

 この「最高存在」は、「万邦共​栄の楽を共にするは、皇祖皇宗の遺範にして」といわれる​陛下の
平和への信念に近いものと察します。

 我々の祖霊の遺範こそ、敗戦後の日本精神の瓦解を恐れ、追い込ま​れた人間・陛下がすがったものであり、今の我々が頼るべ​きものであるとも思います。
 それを現実にどう用いるか、その手法は、皆でどうかで考えてみてください、ということなのでしょう。とても​深い言葉だと思います。







丹沢連峰 塔ノ岳 二の塔より富士山

~萬代の国のしづめと大空に
あふぐは富士のたかねなりけり~   明治天皇

「千代に八千代に益々発展する日本の国の鎮護(しずめ)として、
  いつも大空に仰ぐのは富士山の気高い姿です」





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